お久しぶりの、「レトロ建築巡り」新作(?)です。
交通の便があまりよくないため、なかなか行けなかった「河内貯水池」!!
正確には、「建築」というより「土木」ですけれども。

この美しい堰堤。コンクリートのダムを切石で覆ったものです。昭和2年(1927年)竣工。
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切石を使ったのは、コンクリートを節約する意味もあったとか。
解説書では決まって「中世の古城のよう」と形容していますが、本当にその通りですね。

河内貯水池は官営八幡製鐵所の用水を確保するためにつくられたダムです。
設計は製鐵所の土木部長で詩人でもあったという沼田尚徳。

堰堤のなかほどに取水塔があり...
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当時の中井長官の揮毫による扁額「風雨龍吟」が掲げられています。
土木施設とは思えぬ風流さ。
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高台には監視塔があって、、、
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今も使用中で柵の中には入れませんが、ここにも扁額が。
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「遠想」の文字は設計者の沼田技師によるものだそうです。

河内貯水池にはほかにも数々の近代化遺産がありますが、それについてはまた後日。


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